2021.11.21(日)
前回のサーキット走行からかなり時間が経過してからの修理になります…本当はすぐにでも作業をしたかったんですが、サーキット走行から数日後に足の小指を机の角にぶつけてかなり痛く作業できない状況だったので今に至った…今もまだ痛いんだけど…まぁ、それはさておき。
前回のおさらいとして少しだけ触れておくと、10月27日に香川県にあるカートランド四国におじゃまして遊んでいると、走行終了時間の少し前にエンジンが吹けなくなりエンジンが停止して走行不能になった。
ということで、まずは外装を取り外してご機嫌を見てみる。
まずは、配線が外れていないか配線が切れていないかを確認するも、そんな痕跡は見受けられなかった。
そこで、もう一度考察する事にした。
まずはエンジンが、停止する直前の出来事を思い出す。
エンジンが吹けたり吹けなかったりする感じで、いきなりエンジンが停止するという感じではなかった。
なのでピストンが焼き付きを起こしたとは考えにくい、焼き付きを起こしたりするとリヤタイヤがロックしたりする。
デトネ(デトネーション)かとも考えたが純正のCDIで点火時期をいじくってもいないのでその可能性も低いだろうとう思う。
*デトネーションを簡単に説明すると点火時期を早くすることでピストンに穴が開く現象。
なので、エンジン関係のトラブルではないという結論に至った。
エンジン始動に必要な三大要素というのがあって、1.良い圧縮、2.良い点火、3.良い燃料。
この三つの要素のうちの3.燃料に関しては確認済みなので問題なし、1.の圧縮に関しては2サイクルのエンジンでは測定ができないので、あると仮定する。
なぜ測定できないかは今は置いておこう。
やはりこうしてみると2.の点火に問題がありそうだ。
電装系のトラブルで多いのがCDI、レギュレーター、イグニッションコイル、まぁ、他にも色々あるのだけれど、このシンプルなNSR50の装備ではこれらしか思いつかないという事なんだけれど。
なので、予備がもうワンセットある部品を一個一個取り替えていく事にした。
まずはレギュレーター。
交換して、エンジンをかけに行くがかからない…。
本来はキックというものがついているのだけれど、レース車両には軽量化ということで取り外しているのでエンジンをかけるには押しがけになる。
こんな時にキックがあればなぁ〜と思う。
続いてCDI。
このCDIはよく壊れる、特に社外のは。
今までに3つは壊れている。
CDIを交換してエンジンをかけに行くもかからない…
プラグを外して状態を見るも特に問題ない、プラグをエンジンから外しフレームにつけた状態にしてエンジンをかけに行くが…火が飛んでいない。
*危険なので真似をしないで下さい。
本来なら、ブースターケーブルのマイナスをプラグとフレームに繋いでから火が飛んでいるかを確認するべきだったんだけど、ブースターケーブルが見当たらなかったのでしょうがない。
プラグを外したついでにシリンダーヘッドのプラグ穴からピストンを見てみるも、ピストンに穴は空いていなかった、一安心、つまりデトネの可能性は消えた。
火が飛んでいないという事で、イグニッションコイルを交換してエンジンをかけに行くもエンジンはかからなかった。
電装部品で可能性のある物全てを交換してエンジンがかからなかった。???考えたくはなかったが、まさかハーネス(配線)が中で断線している?
限りなく0に近い可能性だがありえない訳ではない、実際に私が昔乗っていたRX-7は配線内で配線が切れかかっていてエンジンが停まったり、停まりかけたらまたアイドリングの状態に戻ったりしていたことがあったから。
ハーネス(配線)を交換しエンジンをかけに行くも、かからない…???
ハーネス関係で唯一交換していない部品があった、それはキルスイッチ。
交換してエンジンをかけに行くとエンジンが始動した。
原因はこいつ(キルスイッチ)だった。
おそらく、スイッチの部分が壊れたのだろう。
本来、テスターがあればこんなめんどくさい作業にならなかったんだけど…いや、テスターは持っているんだけど、電池切れだった。
今回使用した工具。
プラスドライバー、ラチェットとソケット(#8、#10、2stプラグ用のソケット)、コンビネーション#12。くらい。
今回はハーネス(キルスイッチ)が原因でエンジンが掛からなかったという結果で事なきを得たがもし、キルスイッチを交換してエンジンが掛からなかったらと思うとゾッとするシュチュエーションになっていたと思うので今回はこの程度で直ってよかった。