カブ(press CUB)

2022.1.25(火)

やっと着手できる!実のところこのカブは去年の夏くらいに家に来たのだけれど、手をつける時間がなくてそのまま放置していたのだけれど…さすがにそろそろ走れるようにしないとなと思い今に至りました。

まぁ、こんな感じで状態はそこまで悪いといった感じではないのですが…色々なパーツが不足しています。

不足部品、マフラー、ステップ、チェーン、などなど他にも細かいパーツが足りないのですが倉庫のその辺に落ちてある昔のカブのパーツを引っ張り出してきて付けれる部品を付けていきます。

ステップを見つけたので、取り付けました。

このステップはかなり昔のカブのもので現在のカブのものと違って足を置くところがラバー(ゴム質)ではなく硬質なプラスチックです。

このHMが古さを象徴してます。

続いてマフラー。

これは前の持ち主が持っていたものを取り付けました。

さぁ、エンジンをかけようとキックを踏むが…かかる気がしない。

キックを踏み続けること数十回、もう少しでかかりそう…さらに踏むこと数回でようやく始動。

前の持ち主から数えて数年はエンジンをかけていなかったので、すぐにエンジンが掛からなかったのも頷けます。

で、エンジンをかけてしばらく放置しつつ色々見ていると…キャブ(キャブレター)からガソリンが滲んでいる。

分かりづらいかも知れませんが滲んだガソリンがシリンダーヘッドへ伝っています…これはあまりよろしくない、なので後日オーバーホールすることに。

そしてチェーンを付けようかと思ったが…アジャスターが無い、ナットが無い。

という事で、これもまた後日。

今回使用した工具。

プラスドライバー、ラチェット(10mm)、コンビネーション(17mm)、メガネ。

カブ(press CUB)

2022.1.26(水)

今日はプラグとキャブ(キャブレター)。

まずは、簡単なプラグから。

プラグコードを外して、プラグレンチでプラグを外します。

左は新品、右は付いていた物…終わってますねぇ〜。

プラグを入れ替えてプラグは終了。

さぁ、続いては問題のキャブです…昨日の終わりにキャブからガソリンが滲んで漏れている事が発覚したのでキャブを取り外してOH(オーバーホール)。

*まずはホースの片方にクリップを付けて上下のホースが判るようにしておく。

昔このホースを逆に付けて、コックをONにしてもRES(予備タンク)状態になるという面倒臭い事態になった記憶があったのでキャブを外す前にどちらのホースなのかが判るようにしましょう。

ホースに目印を付けたら、キャブに付いているチョークのワイヤーホーンのブラケットエアクリーナーのネジアクセルワイヤーなんだか分からない配線を外します。

このなんだかよく分からない配線というのは、スーパーカブには付いていない構造の物なので今回初めて見ました。

おそらく、特殊なカブにだけ付いている構造のキャブだと思います。

後で外しそうなネジやボルトはキャブがエンジン本体にしっかり固定されている状態の時に一度緩めておきましょう、というのもこのような古い車体はネジやボルトが固着している可能性があるのでキャブ単体にした後にネジやボルトを外すことが困難になることがあります。

私は何度かネジやボルトの頭をナメて外すのに苦労した事があります。

さぁ、いよいよホースを外していきます…が…

ホースを外した瞬間にホース側とコック側からガソリンがダダ漏れになります…慌ててホースを元の位置に戻しますが床はガソリンまみれです…あぁ、だりぃ。

*写真の赤い矢印はガソリンです、気をつけましょう。

*写真の水色はガソリンタンクからのガソリンの流れ。

そういえば、こんな構造でしたね…忘れてました。

ホースを元に戻した状態で、さてどうしたものかと考えます…!!ガソリンはタンクにどれくらい残っているのだろう?

残念ながらほぼ満タン…何してくれてんだよ!自分!!

本来は、ホース内のガソリンの流れを止める道具(ハサミみたいなストッパー)があるのですが私は持っていないので一番確実な方法を選択…

しょうがないのでタンクの中のガソリンを全部抜きました。

逆に上のホースを外しても同じ状況になります。

ようやく外せました。

キャブを外したらヘッド(シリンダーヘッド)内にゴミや異物が入らないようにウエスなどを詰めておきましょう、そして外したボルトもなくさないように付けておきます。

*ボルトなどはなくさないように管理できるのであれば元の場所に戻す必要はないです。

今日はここまで、今回の工具はプラスドライバー、メガネ(8、10)、マイナスドライバー、ラチェット、ソケット(10、プラグ)、ペンチ。

カブ(press CUB)

2022.1.27(木)

今日はキャブを綺麗に磨く作業です…正直この作業が一番しんどい。

昨日外した状態でまだ手を付けていなくて、ここから第一段階。

ちょっとした小皿にガソリンを入れて、そのガソリンを歯ブラシの先につけて磨いていきます。

*本当はガソリンじゃなくて灯油で洗いたかったんだけど、ちょうどなかったので仕方なくガソリンを使用しました。

少しずつ綺麗になってきました、これで第二段階。

ある程度綺麗になってきたので、スチールウールとサンドペーパーで磨いていきます。

今回は#400のサンドペーパーを使用しました。

これで最終段階、かなり綺麗になったので今日はここまで、これ以上はキャブをバラした時にもう少し綺麗にしていきます。

今回使用したものは、ガソリン、歯ブラシ、スチールウール、サンドペーパー(#400)、パーツクリーナー、です。

カブ(press CUB)

2022.1.28(金)

さぁ、キャブをバラしていきましょう。

プラスネジを2本外し、開けてみると思った以上に中は綺麗でした。

だいたい数年放置されていたバイクのキャブの中というのはもうそれは最悪で悍ましいカオス状態がほとんどです、抜けきっていないガソリンが徐々に蒸発していき腐っていきガム質状の緑色の物を形成していくその上強烈な悪臭を放ちます。

その様な写真というのがこれです…ちょっと見辛いですが。

これは別のバイクのキャブですが、ガソリンは変色し、ジェット類は緑色に変色しています。

しかし、これはまだいい方です。

まぁ、上の写真はさておき…

パッキンはもうすでに経年劣化して割れていました…これではガソリンが漏れてくる理由(わけ)です。

コックを外してフィルターのところを覗き込んだらゴミが見えたので、今度は底にあるドレンを外します。

うーん、糸屑な様なものが結構絡まっているので除去して掃除。

これらの部品はキャブ内部のパーツです、掃除する前は少し汚れていましたがパーツクリーナーを吹き付けて磨いていくと綺麗になりました。

フロート:フロート室内の燃料の量を一定に保つ。

フロートバルブ:燃料タンクからの燃料をフロート室に送り出したり、止めたりする物。

メインジェット:燃料の流量を数字の番手で決める、スロットル開度1/2〜全開で機能。

ニードルジェットホルダ:メインジェットからの燃料と空気を混合し霧化させる。

スロージェット:アイドリング、アクセル低開度時のガソリンの流量を制御。

そして、今度は外側にあるジェット類。

このスロットルストップスクリュとエアスクリュは外す前にまずは何回転で締まるのかを確認しておく。

*スロットルストップスクリュは締め込んでいって3と3/4回転で締まった。

*エアスクリュは締め込んでいって1回転とちょっとで締まった。

これらの数字は組立時に必要になるのでメモしておきましょう。

これらのジェット類も表面は汚れていましたが、磨くと綺麗になりました。

ドレン:フロート室内の燃料を抜く為のもの。

スロットルストップスクリュ:アイドリング時の回転数を上げたり、下げたりする物。

エアスクリュ:文字通り空気の流量を調節するもの。

これはスロットルストップスクリュで頭がプラスになっています。

これがエアスクリュで頭がマイナス。

昭和20年代の日本では工作用に使うネジというのはマイナス・ネジしかなかったそうです、で…本田宗一郎が海外の生産工場に落ちていたネジを日本に持ち帰ってきたのがプラス・ネジだったそうです。

で、ここからが本田宗一郎のすごいところで、このプラス・ネジを使えるように国内では1、2のネジメーカーに作ってもらう様に依頼したが…思う様なものが出来なかったそうで宗一郎自らがネジメーカーに出向き指導してようやく使える代物になっていったという逸話があるそうです。

本当に尊敬します!!ホンダのトップでありながらこうして現場に出向いては技術指導などをしていたという…本当もう脱帽です。

今の日本の企業のトップでふんぞり返っている人達にも見習ってもらいたいです…

話がそれましたが今日はキャブの分解までです、次は部品が届き次第組み立てていきます。

カブ(press CUB)

2022.1.31(月)

部品(パッキン)が届いたので、早速組立作業に入ります。

まずは…

スロージェットを組み込みます。

次は…

ニードルジェットホルダそしてメインジェット。

フロートにフロートバルブを組み込みキャブ本体にセットしてピンで停める。

これで内部の部品は全部組み込んだので、パッキンを付けて底の部品を組み付けていきます。

今度は外側のジェット類を組込みます。

*スロットルストップスクリュを一番奥まで締め込みます、そして、そこから3と3/4回転緩めてストップ。

*エアスクリュも一番奥まで締め込み、同様にそこから1回転とちょっと緩めます。

最後はエンジンをかけた時に微調整します。

これはバイスターター(自動)という物で燃料増量機構という物で簡単に言うと始動時に燃料を多く噴射して始動しやすいようにしている。

もう少し詳しく説明すると、エンジンが停止している(発電していない)時は燃料を多くするバルブがスプリング(バネ)の力で全開状態になっていて燃料をいつでも補給できる状態になっていて、エンジンが始動し発電され電気がこのバイスターターに流れ始めると熱が発生して、その熱で内部にある部品が膨張し始めてスプリング(バネ)の張力が負け始めて、燃料を多く噴射するバルブが全閉状態になっていくという仕組みです。

新年あけましておめでとうございます!!

2022.1.1(土曜日)

新年あけましておめでとうございます。

コロナウィルスが世界規模で流行して早2年、国内でも一時期は治りつつあったのですが…新たにオミクロン株が流行しそうな雰囲気が漂っています。

2年半以上旅に出れていないのでそろそろ旅に出たいと思いつつもなかなかそうもいかない状況ですが、今年こそは旅に出れたらいいなと願っています。

また、今年は新たなことを始められたらいいなと思っていますので暖かく見守って頂けると幸いです。

ちょっと予告。

直しますよ!

走りますよ!!

祈り倒しますよ!!!