有田・伊万里

2024.6.16(日)

朝の開館と同時に有田町立歴史民族資料館でお勉強。

有田といえば陶器が有名ですよね、やはりこの資料館でも有田焼についての資料が多く面白かったです。

館内で流れている動画も昔の製法と現在の製法の違いなどが見れてとても勉強になりました。

館内で流れていた動画であった昔の道具で石を細粉する道具です。

水の力を利用して、石を砕いて粉状にしてそこから成土していくという感じだそうです。

ここは資料館のすぐ近くにある泉山陶石の採掘場で現在は採掘されていません、ここで磁器の原料が発見されたことでそれまでは陶器が主流だったのに陶磁器の生産に大きく変わっていったそうです。

ちなみに…陶磁器ってあるけど、たまに陶器、磁器って表記もよく見かける…陶器と磁器ってなんなんだろう?正直今回この地域を訪れるまで知らなかったんですが…陶器の原料は土で、磁器の原料が石だそうです。

有田焼とか伊万里焼ってイメージとして白い器に青い模様だったり絵だったりが書かれているとか人形とかのイメージが強い…焼き物で白色というのがこの岩の白さから来ているというのを今回知れた。

そして、これも知らなかったんですが有田焼とか伊万里焼の元は唐津焼だそうですね。

最近よくこのマンホールを見かけるけど、いいですよねぇ〜、他にもポケモンとかも見かけますし。

ちょっと移動してまたお勉強、今度は佐賀県立九州陶磁文化館へお邪魔しました。

これだけの展示物がありながら入館料が無料というのは凄いです。

有田焼のからくり時計です。

ある程度のお勉強が終わったので、町を散策。

焼き物を売っているメインストリートの所に無料の駐車場があってそこから色々なお店で見てまわりました。

残念ながら、有田では今回購入はしなかったんですが魅力的なお店はいくつかありました。

ちょっと移動して今度は伊万里の方へ。

有田焼、伊万里焼ってすごく有名で佐賀県にあるって事くらいしか知らなかったんですが…隣町同士なんですね、知りませんでした。

この路地の感じとかすごく好きです。

ちょっと坂を登った所に気になる看板がありました。

鍋島青磁…朝から二つの博物館を巡っているとよく目にした鍋島様式と柿右衛門様式…それに青磁…青磁ってたしか高級品だよなぁ?なんか昔発掘の仕事をしていた時にそんなことを聞いた記憶がある。

この鍋島様式というのは佐賀県藩主鍋島家が将軍家に献上するために作った製品で、将軍家に献上するので当然質は一級品。

一方柿右衛門様式はヨーロッパの王族とか日本の大名家に向けたこちらも高級品で、色絵磁器という感じで白い器に赤とかオレンジとかで絵が描かれています。

お邪魔することに、店内ではすでにお客さんがいてお店の人が説明をしていた…ついでに私も聞いていた。

先客は帰って行き、お店の方もそのタイミングで交代、入れ替わって出て来たのはお婆ちゃんで今度はそのお婆ちゃんが私に色々と説明をしてくれた。

青磁というのはやはり高級品で、その青を出すのがとても難しく窯の温度とかとにかくデリケートな代物だそうだ。

お店の端っこに一冊の本が置かれているのが気になったので手に取ってみると、N⚪︎Kの美の壺という本だった。

「えっ!美の壺って…あの?最近よく見てますけど…」

「あぁ、それはもう随分前ので取材に来たんですよ。」とのことだった。

そして、気になる湯呑みがあったのでお婆ちゃんに見繕ってもらった。

すると、会計の時にパンフレットみたいなのを見せてくれて…

「このお皿大英博物館に展示されているのよぉ〜、でね、前に来た外国のお客さんで大英博物館で見たって。でも常設展示じゃないだろうから博物館で偶然見た人がここに偶然来たんだから面白いよねぇ〜。」と話してくれた。

今回購入した青磁の湯呑みと、さっき言っていた大英博物館で展示されているお皿。

この窯元の青磁はずっしりと重く重厚感があります、器と口が触れた時の口当たりもよくすごく気に入っています。

これは、駐車場近くで購入した湯呑み。

こちらは陶器ですが、このヒビの入り方とかが綺麗で、底の部分のポッつってある支えが可愛らしですが、容量がちょっと少ないと感じます…ちょっと残念。

こちらも駐車場近くで購入した色が綺麗なぐい呑み。

このぐい呑みは店先の掘り出しカゴの中にあったのですが、十分綺麗でどこがダメなんだろう?というくらいの品物でした。