2024.8.24(土)
随分前に宮崎県を旅行している時にテオ・ヤンセン展のポスターを道の駅で見かけた。
テオ・ヤンセンという名前は知らなかったけど、そのポスターにある創造物のこと自体は知っていた。
この人のを特集したテレビを見たのがきっかけでこの創造物のことを知った、風の力だけで動いているというものだった。
その当時は衝撃だった、これだけ大きな物が風だけの力で動いているということが信じられなかったからだ。
入り口付近にはこれだけ大きなものが展示されていた…どうやって運んだんだろう?
『ストランドビースト』オランダ語でストランド=砂浜、ビースト=生命体という言葉を合わせて作った造語で、まさしく砂浜の生命体そのものって感じだった。
広い展示スペースにはさらに大きなビーストたちがいました。
この上下の写真のビーストは実際に動かすイベントがありました。
これが歩いているように動くんですからすごいですよねぇ〜。
このような複雑な組み合わせで軸になる部分を動かして進んで行くんですから感心します、おそらく一つのパーツがちょっとでもズレると動きが悪くなったり、動かなかったりするんでしょうねぇ。
ビーストを構成している部品は主にエンビパイプ、結束バンド、ひも、チューブにペットボトルといった感じで、ほんと海岸に打ち上げられていたゴミで作ったんじゃないかと思えるようなもので構成されている。
テオはこのエンビパイプの色が変わるかもしれないという噂を聞いて、50km分のエンビパイプを大人買いしたそうです。
こんな感じでパイプの接合部分に紐と結束バンドが使用されている。
このようにパイプとパイプを繋ぎ合わせる部分に穴を開けて、その穴に木の棒を入れてパイプ同士を繋いでいる。
これだけでもなんだか芸術的でいいんですけど、これが動くんだからすごいですよねぇ。
このひときわ大きなビーストも動かすイベントがありました。
これだけ大きなものが動くと迫力があります。
もちろん、やはりこれだけの大きな物が動くと至る所にガタが来て壊れたりするそうです、なのでエンジニアさんが直したりしてました。
最初に思った疑問を係りの人が解説してくれました。
この美術館に運ばれてきた時、このビーストはトラック4台で運ばれてきたそうです。
4分割された胴体を運び入れて、この場所で組み上げたそうです。
この一体でトラック4台なら…全部でどれだけのトラックが必要だったんだろう?